- コンセントの合計1500Wってどのくらい電化製品を使ってよいの?
- コンセントの穴の数だけ差してOKよね?
- 合計1500Wが電化製品をどれくらい使えるか知りたい
こんな疑問にお答えします。
- 合計1500Wはどれくらい家電を使える?
- 新たに電化製品を使う場合は何を確認すれば良いか?
本記事を書いている僕は、第三種電気主任技術者の資格を所有。
電気設備を管理する会社に15年以上勤めており、今までの経験と知識を元に記事を書いてます。
コンセントや延長コードの”合計1500W”という記載は、電気を1500W以上使ってはいけない!ということです。
合計1500W以上の電化製品を使用すると、コンセントや延長コードが発熱し、最悪の場合は電気火災に繋がります。
1500W以上使うのは危険…。
そこで、本記事では”合計1500Wがどのくらい電化製品を使えるか”解説していきます。
電化製品をどのくらい使えるか分かれば、1500Wを超えて使用することは無くなりますよね!
どのくらい使えるか分からない…。という方は、是非最後まで読んで頂き、安全な使い方を知って下さい。
✔動画でも解説してます
では、解説していきます!
合計1500Wはどれくらい電化製品を使える?
まず知って頂きたいのは、各電化製品には「消費電力」という、電化製品を動かすために必要な電気が決まってます。
消費電力は各電化製品によって異なるので、新たに使用する電化製品や既に使用してる電化製品が、どのくらい消費電力が必要かを知ることが大切です。
消費電力が分かれば、合計1500Wがどのくらい電化製品を使えるかも分ってきます。
消費電力は電化製品によって異なるから、一概に何個使える!とは言えないよ
なるほど!そういうことなのか
消費電力は電化製品に記載してある
電化製品の消費電力は、ほとんどの場合、電化製品の本体に記載されてます。
上の写真のように、電化製品(家電)の側面に記載されてることも有れば、”底面”や”裏面”または、”取扱説明書”に記載されてることもあります。
中には、W(ワット)で記載されて無いこともありますので、その場合は計算して算出することになります。
計算がいるの…?
大丈夫。小学生でも出来る計算だから
✔ワット(W)の表記が無い場合
充電器の記載されてる”Output5V”というのが電圧。その後に記載されてる3.0Aというのが電流です。
電圧と電流を掛け算すると、5V × 3.0A = 15W
消費電力は15Wということになります。
Wを計算できた!
次は、新たに電化製品を使うとき、何を確認すれば良いか?解説していくね
新たに電化製品を使う場合は何を確認すれば良いか?
合計1500Wと記載のあるコンセントや延長コードで、新たに電化製品を使用する場合、既に使っている電化製品の消費電力を調べます。
上の図を例にすると、延長コードで既に使っている
- テレビ
- こたつ
- スマートフォン
これらの消費電力を調べます。
✔消費電力を調べると
- テレビ 60W
- こたつ 400W
- スマホの充電 15W
うちで使ってるモノの消費電力はこんな感じでした。
使ってる電化製品の消費電力が判ったら、全て足します。
あとは、1500Wから475Wを引き、どれくらい電気が使えるか計算します。
計算すると、残り1025W使えますね
✔新しく使う電化製品の消費電力を調べる
合計1500Wの延長コードで、残り1025W電気を使えることが分ったので、新たに使う電化製品が1025W以下で使えるか確認します。
先ほどの図でいうと、新たにレコーダーを使いたい!とのことでしたので、レコーダーの消費電力を調査。
うちのレコーダーを調べると消費電力は32Wでした。
ということは、余裕で使えそうだね
そういうこと!32Wだったら余裕で使えるね
こんな感じで、消費電力を把握してから電化製品を使うようにすると、安全に使うことが可能です。
安全に使うためにはもう一つ注意することがあるよ
部屋全部のコンセントで考える必要がある
延長コード単体で「何ワット使えるかな?」と考える場合は、先ほどの考え方でOKです。
ですが、延長コードは部屋のコンセントから電気を取ります。
部屋には、他にもコンセントがあるので、部屋全部のコンセントで「あと何ワット使えるか?」と考えてあげる必要があります。
部屋全部のコンセントで考えないと、電化製品使った瞬間に電気が落ちてしまいます。
突然、真っ暗になるのは、これが原因だよ
✔コンセントはブレーカーに繋がっている
部屋の各コンセントは、ブレーカーと呼ばれる安全装置と繋がっています。
▼イメージ図
- ブレーカー20Aまで
- コンセント、延長コード 1500Wまで
一般家庭のブレーカーは、基本的に20A(2000W)以上の電気を使用すると、保護装置が働き電気を強制的に遮断する仕組みです。
ですので、部屋の各コンセントで1500Wの電気を使用すると、ブレーカーの保護装置が動作してしまいます。
なるほど!コンセント毎に1500W使えるわけでは無いんだね
✔他のコンセントで使用している電化製品も把握する
新たに電化製品を使用する場合、延長コードで使っている電化製品だけでは無く、他のコンセントで使っている電化製品も把握しましょう。
先ほどの例を使って、他のコンセントで電化製品を使っている場合と使っていない場合の2パターンで解説していきます。
▼他のコンセントで何も使っていない場合
電化製品の消費電力 合計475W
- テレビ 60W
- こたつ 400W
- スマホの充電 15W
残り使える消費電力 合計で2000W以下
- 延長コード 残1025W
- コンセントA 残1500W
- コンセントB 残1500W
- コンセントC 残1025W
こんな感じになります。
各コンセントは1000W以上の電化製品を使えますが、合計で2000Wを超えてはいけません。
残り1525Wの範囲であれば、電化製品の使用が可能です。
▼他のコンセントで電化製品を使っている場合
今度は、Aのコンセントでもケトルを使っている状況です。
電化製品の消費電力 合計1375W
- テレビ 60W
- こたつ 400W
- スマホの充電 15W
- ケトル 900W
残り使える消費電力 合計で2000W以下
- 延長コード 残1025W
- コンセントA 残600W
- コンセントB 残1500W
- コンセントC 残1025W
残り625W以内であれば、電化製品の使用が可能です。
各コンセントで625Wの電化製品が使用できますが、コンセントAでは残り600Wしか使えないので、625Wの電化製品は使用できません。
こんな感じになります。
部屋全体で考えてあげると、急に電気が落ちるようなこともありません。
さっそく改善してみるよ
まとめ|コンセントの合計1500Wはどのくらい家電を使ってよい?
今回は、コンセントや延長コード等の合計1500Wまでが、どれくらい電化製品を使えるか解説しました。
電化製品によって消費電力が異なるので、一概に電化製品を○○台使える!とは言えません。
ですので、”新たに使う電化製品”と”既に使ってる電化製品”の消費電力を把握して、安全に使えるか判断することが大切です。
消費電力を確認してから使うようにすれば安全です
では今回は以上になります。
この記事が参考になると嬉しいです。