- トラッキング現象って何なの?
- 身近な存在らしいけど、よくわからない。
- トラッキング現象とは何か? わかりやすく解説して欲しい。
こんな疑問にお答えします。
- トラッキング現象とは?【わかりやすく解説】
- トラッキング現象の原因と対策
本記事を書いている僕は、第三種電気主任技術者の資格を所有。
電気設備を管理する会社に10年以上勤めており、今までの経験と知識を元に解説してます。
✔首里城を焼失させた電気火災
「沖縄県の那覇市で、首里城の正殿などが焼失した火災」は、まだ記憶に新しい方が多いかと思います。
那覇市の首里城で正殿などが焼失した火災から、11月30日で約1カ月。消防当局は電気系統のトラブルが原因との見方を強めているが、現場はほぼ全てが燃え尽きており、「特定までは困難」(後略)
原因は特定されていませんが、トラッキング現象を起因とする「電気火災」で、焼失した可能性が十分あります。
ここで怖いのが、首里城と同じ現象が、私達の家庭でも全然起こり得るということ。
まじ?それは怖すぎるでしょ。
そうならない為にも、トラッキング現象について理解しておこう。
本記事では、トラッキング現象の原因と対策について解説していきます。
トラッキング現象とは?【わかりやすく解説】
よくわからないので、トラッキング現象が起こる流れを、図を使って解説します。
✔トラッキング現象が起こる流れ
- その①:コンセントに差し込まれたプラグに埃が堆積する。
- その②:堆積したホコリに空気中の水分が付着する。
- その③:プラグの刃と刃の間に電気の通る道が出来て、ショート!
- その④:ショートしたことで、発火!
こんな感じでして、堆積したホコリが原因で発火する現象です。
もっと詳細なメカニズムが知りたい方は、「公益社団法人 日本電気技術者協会」のページをご覧下さい。
✔トラッキング現象の再現映像
トラッキング現象の再現映像が「独立行政法人製品評価技術基盤機構」さんのホームページで紹介されてました。
※音声注意
嘘みたいに思われるかも知れませんが、ホントにコレぐらい燃えます。
近くに燃えやすい物でもあれば、家が燃えるね
トラッキング現象の原因
- ホコリが堆積している
- プラグが損傷している
- コンセントが損傷している
トラッキング現象の原因はこの3つです。
プラグやコンセントが「古くなって損傷」していたり、長年に渡り「ホコリが堆積」している場合は要注意。
特に、「テレビボードの裏」や「机の下」など、ホコリが多く目のつきにくい場所は、トラッキング現象が起こり易くなります。
テレビボードの裏ヤバい…。ホコリしか無い
トラッキング現象の対策
- 定期的に「確認」と「掃除」を行う。
- プラグ安全カバーを取り付ける。
この2つが有効です。
それぞれ解説していきます。
定期的に「確認」と「掃除」を行う
少し手間ですが、一番有効な対策です。
部屋の掃除ついでに、コンセントとプラグの状態を確認して、掃除するのがオススメ。
ちょっと意識して掃除するだけで、トラッキング現象は防ぐことが可能です。
でも、大型家具の裏はどーすんの?
毎回動かして掃除は、、、正直メンドイ。
うん。僕もそう思う!
確認が難しい場所は、プラグ安全カバーを使います!
プラグ安全カバーを使って対策
上記のように取り付けるだけで、トラッキング現象の対策が可能。
掃除が困難になりがちな、大型家具の裏に取り付けて置くと安心です。
✔僕の家で取り付けてる場所
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- テレビボードの裏
- 子供の学習机の下
- 寝室のテレビ
主に、「差しっぱなしの電気製品」と「掃除が困難の場所」に取り付けてます。
これを取り付けて置くだけで安心です
✔通常タイプのプラグ用
✔ L型と可動式のプラグ用
プラグ安全カバーの注意点
- スマホの充電器
- ノートパソコンの充電器
上記のような、大きいプラグには取付できません。
✔プラグ安全カバーの対応サイズ
- 通常タイプ 縦18mm×横26mm
- スイングタイプ 縦19mm×横18mm
スマホの充電器用に買ったのに、、、。サイズが合わない。
大きいプラグには、コンセントに取り付けるタイプがあります。
✔コンセントに取り付けるタイプ
トラッキング現象とは? わかりやすく解説【火事になる前に対策を】|まとめ
✔トラッキング現象とは
✔トラッキング現象の対策
- 定期的に「確認」と「掃除」を行う。
- プラグ安全カバーを取り付ける。
定期的に「確認」と「掃除」を行うことで、トラッキング現象を防ぐことが可能。
掃除が困難な場所は、プラグ安全カバーを取り付けて対策しておくと安心です。
というわけで今回は以上になります。
この記事が参考になると嬉しいです。