
- この家電、アース線が付いてないけど大丈夫かな?
- 本当は付けた方がいいんじゃないか?
こんな疑問にお答えします。
- アース線が無くても危険じゃない家電の条件
家電を見ていて、「この家電、アース線が付いてないけど大丈夫なん?」と不安になったことはありませんか?
本記事ではこの疑問を、法的根拠と判断の考え方の両方から整理します。
結論から言うと、法的に「アース不要」と言い切れるものは、2種類だけです。
アース線が無くても危険じゃない家電の条件
アース線が無くても危険じゃない家電の条件としては、下記のようになります。
✔法的に言い切れるもの
- 二重絶縁構造(クラスⅡ機器)
- 安全特定低電圧(SELV)で動作する機器(クラスIII)
これらは、規格上「アースに依存しない感電保護方式」として認められています。
つまり、これらに該当する家電はアース線を付ける必要がありません。
それぞれ、解説していきますね。
【法的に不要】二重絶縁構造(クラスⅡ機器)
そもそも絶縁とは何か?簡単に言うと、電気が外に漏れないようにする壁のことです。
例として、水のホースをイメージしてください。
中を水が流れていても、ゴムの壁があるから外に漏れません。このゴムの壁が絶縁です。
その壁を二重にして、さらに安全性を高めたものが二重絶縁構造になります。

絶縁が強力なので、規格上アースが不要とされています。
✔見分け方
このマークがあれば、クラスⅡ機器です。
✔代表例
- 掃除機
- ドライヤー
- ACアダプタ
- 電動工具(樹脂ボディのもの)

二重絶縁構造(クラスⅡ機器)の場合、規格上アース線は不要とされています。
参考リンクJ60335-1(規格PDF)家庭用及びこれに類する電気機器の安全
【法的に不要】安全特定低電圧(SELV)で動作する機器(クラスIII)
※規格によっては SELV の定義が異なる場合があります。
つまり、「そもそも人体に危険な電圧を持たない」ため、アースは不要です。
✔見分け方
実は「SELVです」と書いてあることはほぼありません。
- 50V以下
- 100V回路と絶縁されている
これら目安です。
ピンとこない方は、下記のような家電をイメージしてください。
✔代表例
- USB機器
- 乾電池で動く機器
- モバイルバッテリーなど
このあたりが該当します。
参考リンクJ60335-1(規格PDF)家庭用及びこれに類する電気機器の安全
では、それ以外はどう考えるのか
二重絶縁構造のマークが無い、SELVで動く家電でもない
でもアース線が付いていない。
実際にはこういう家電がゴロゴロ存在するとおもいます。

うちで言うと、オーブントースターや炊飯器が該当する。
結論は、「アース線が無い=危険」ではありません。
そもそもで、メーカーは電気用品安全法に基づき、技術基準を満たす設計で製造しています。
つまり、アース線が付いていない家電は、アースを使わない方式で安全基準を満たしている設計です。
「省略されている」のではありません。

まずはここが前提です。
それでも不安な場合の判断軸
どうしても不安な場合は、下記の項目を確認して、該当すればアース線を検討。しなければ不要でOKかと思います。
基本は、アース線が無ければ、そのまま使用して問題ありません。
- 水回りで使用:水が毎回かかるような場所
- 湿気の多い場所:金属フレームがサビるぐらい湿気が多い環境で使用
- 経年劣化が進んでいないか:見るからに朽ちている電化製品を使用する場合
これらに該当する場合はアース線を付ける検討をしてもよいかもしれません。

個人的には、アース線が付いてなければ不要と判断しています。
まとめ|アース線が無くても危険じゃない家電の条件
アース線が無くても危険じゃない家電は、下記のとおりです。
✔法的に明確なもの
- 二重絶縁構造の家電(クラスⅡ)
- SELVで動作する家電(クラスⅢ)
それ以外は、
まずメーカー設計を前提に考える。
アース線が無ければ、そのまま使用して問題ありません。
ただし、
- 水回りや湿気環境
- リスクが高まる条件に該当する
- 経年劣化
これらの場合は、安全側に振ってアース線の取付を検討するのも選択肢の一つです。
というわけで今回は以上になります。
この記事が参考になれば嬉しいです。



